金融リテラシー 教育 講師 セカンドライフ 老人ホーム FP ファイナンシャルプランナー 新宿
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FPいわかみ

お役立ちコラム

家族に「介護が必要かも」と感じたら。

最初にすること

 家族に「介護が必要かもしれない・・・」と感じたら。

まず最初に、介護認定の申請手続きをおこなってください。

 

認知症、病気、突然のケガ・・・と介護が必要となる要因は様々ですが、パートナーや親に対して「介護が必要かも」と感じたらとても不安になります。

 

「症状の進行は?」、「介護は大変と聞くけど、どのくらい大変なんだろう?」、「お金はいくらかかる?」・・・不安の種はつきませんが、まず最初にすることは「介護認定」の申請です。

 

65歳以上であれば「介護保険被保険者証」(以下、「介護保険証」)を持っていますが、これだけでは介護保険は使えません。介護保険が使えないという事は、介護にかかる費用が全額自己負担となるということです。医療であれば、健康保険証(高齢者は高齢者医療保険証や後期高齢者医療保険証)を病院で提示すれば医療保険がすぐに使えるのとは異なるので注意が必要です。

介護保険の適用を受けるには介護認定(要支援1・2、要介護1~5)を受けることが必要です。

介護は長期化することも多く、費用もかかります。介護保険の適用開始が遅れたとしても、症状の進行は待っていてくれませんので、その間の自己負担も馬鹿になりません。
   

「介護が必要かも・・・」と感じたら、まず介護認定の申請を行ってください。


次に、介護認定の申請手続について。

窓口は市区町村の役所(市役所や区役所)になりますが、お勧めするのは「地域包括支援センター」にです。「地域包括支援センター」は市区町村ごとに設置されていて(複数のセンターを設置している市区町村もあります)、高齢者にかかわるさまざまな問題の総合的な相談窓口です。

介護認定の申請についてもサポートして貰えます。

 

申請書を提出すると「認定調査」を受けます。これは役所の調査員が来て、本人や家族の話を聞きながら介護の必要度合いを確認するものです。また、役所は主治医に「意見書」の提出を求めます。

認定調査結果と主治医の意見書をもとに、原則月に2回開催される「認定審査会」で介護認定が決定されます。認定を受けると本人あてに通知がされます。

申請から認定までの期間は原則30日以内とされていますが、例えば主治医から意見書提出が遅れるなどで次の認定審査会に間に合わなかった場合は30日以上かかることもあるので注意が必要です。

施設で3~6カ月程度の期間限定の入居となります。終の棲家として考えることはできません。

 

このように、介護認定を受けるまでには所定の手続きと一定の期間が必要です。

「介護認定の申請がはじめの一歩」と考え、早め早めに申請手続きを開始してください。