金融リテラシー 教育 講師 セカンドライフ 老人ホーム FP ファイナンシャルプランナー 新宿
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FPいわかみ

お役立ちコラム

有料老人ホームとサ高住のちがい ⑤

居室・設備

第5回は、「居室」と「設備」についてです。

 

特に、皆さんが気になる「居室」について詳しく説明します。

有料老人ホームの居室

有料老人ホーム(住宅型・介護付き)の居室は、法律で「13平米以上の原則個室」と定められています。

 

大抵の施設では、広さは間取りの違う複数タイプの居室を用意しています。多いのは、20~30平米台のワンルームタイプ、40~50平米台の1DKタイプ、60~80平米台の1LDK/2LDKタイプ、といったところでしょうか。

 

ワンルームタイプは単身の入居者向け、1DKタイプは単身・夫婦入居者向け、1LDK/2LDKタイプは夫婦入居者向けを想定しています。もちろん、1LDKや2LDKといったタイプに単身で入居することも可能です。

 

居室の設備ですが、収納やTV・電話の配線、冷暖房、トイレや洗面所は備わっていることが一般的です。一方、キッチンや風呂はケース・バイ・ケースです。

 

住宅型有料老人ホームで、自立の入居者を積極的に受け入れている施設では、独立した生活を送れるようにキッチンや風呂も居室に備え付けているケースが多く、ワンルームタイプの広さも比較的広めになっています。

 

介護付き有料老人ホームで、中程度以上の介護度の入居者を多く受け入れている施設では、20平米前後の居室を多く配置し、居室にはキッチンや浴室を備えない代わりに共用の食堂や大浴場を利用する方式としている施設もあります。

 

どのようなタイプの部屋が多いかで、その施設の受け入れ方針も想像できます。

有料老人ホームの共用設備

 共用設備は、施設ごとで違います。法律では、「提供するサービスに応じて、必要な共同利用設備を設ける」という内容となっていて、食堂、健康管理室、看護・介護職員室、機能訓練室、洗濯室、レクリエーション室などが対象とされています。

 

有料老人ホームでは、提供するサービスの内容は施設が決めることができるので(2019年2月28日付け コラム 「有料老人ホームとサ高住の違い③ 提供サービス」参照ください)、設置が必要な共用設備も施設によって異なってくるというわけです。

サ高住の居室

 サ高住については、法律で「25平米以上(の個室)」と決められています。(共用施設が特に充実している場合は、18平米以上でも可)

 

また、居室に備えるべき設備として、キッチン、トイレ、洗面、浴室、収納も定められています。冷暖房やTV・電話配線も備わっているのが普通です。一般の賃貸マンションと同様な設備が備わっていると考えて良いでしょう。

 

加えて、バリアフリー構造であることも決められています。居室内に段差がない、車椅子でも利用しやすい廊下幅や手すりの設置などです。

 

有料老人ホームと同様に、20~30平米台のワンルームタイプから、広いものでは80平米・90平米以上の居室もあります。有料老人ホームより、より入居者が独立した生活が送れるように、入居者のニーズにあわせて多くのタイプの居室を一つの施設の中に配置しているケースが多く見られます。

サ高住の共用設備

 サ高住の共用設備については、法律での決まりはありません。施設ごとで異なると考えて下さい。

 

食堂、入居者が集まれるラウンジや集会室を設けている施設は多いです。大浴場や、介助入浴用の個室浴室や機械浴室、コインランドリー、レクリレーションが充実している施設では、運動体操室、シアタールームやゲームルーム(囲碁・将棋・麻雀など)を設置している施設もあります。